蕾 〜A bud of fate〜


話がまとまったから
帰ろうと言う事で
今帰宅中なんだが…


馬鹿がうるさい…


「あれじゃね!?ちくわと、ちくわぶって一緒じゃね!?なんだよ、ぶって!」

「そうだにゃっ、ちくわもちくわぶも同じだにゃ!」


「おい…お前ら。ちくわ馬鹿にすんなよ?ちくわの素晴らしい所ベスト10を今から頭に叩き込んでやろうか?あぁ?」


ちくわを馬鹿にするのは許さん。
ちくわ紳士だからな俺。


略して
ちんし。

やべ
これ伏せ字レベルな言葉だな。


「夜運にゃん、ちくわににゃるとうるさいよねぇ…あれかっ、ちくわ馬鹿。」


「おま…俺を馬鹿にするのはいい…しかし!ちくわは馬鹿にするなぁああ」



「ちょ、夜運、自重しよう。ちくわはすごい。素晴らしい。ちくわより美味しい食べ物なんて無いよ。うん。」


花朔がそうフォローを入れてきた。

よくわかってるじゃないか。


「だろ?花朔は分かる時は分かるやつだよな。それに比べて…猫己ときたら…」


あ、あれ…

そういやラブストーリーがどうたらとか言ってた花朔にフォローされる俺って…

花朔以下の…馬鹿…なの?
俺…


なんて考えてたら自然に膝から崩れ落ちた。


いやぁ
気持ちだけで打ち砕かれたりってあるんだね。

びっくりだわ。



「よ、夜運にゃんが崩れ落ちたにゃ…カッコ悪…」




猫己、お前、潰す、絶対。
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