蕾 〜A bud of fate〜
ちなみにあの馬鹿の名前は
浜卑花朔(はまび はなさく)。

本当に馬鹿。
そして馬鹿。


そうこうする内に、汗だくになりながら、ようやく学校に着いた。

スリッパに履き替え、廊下を歩く。


「長ぇんだよ…この廊下…」



てかシャツがベタベタする…あの馬鹿が引き留めるから余計な汗をかいたじゃねーか…。


ていうか、このバイトどうしよ。
真面目にどうしよ。

しっかし学校の中も暑い…。

やっぱり休めば良かった。


なんて考えてたら
階段の方で花朔より会いたくない人物っぽいのが見えた。

いや……まさか…朝一から……や…見間違い…きっと勘違い…。


祈るように歩いていき、俺は恐る恐る階段に近付いた…
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