影光 ーmoonlightー
夢叶side
「先輩、元気だして下さいよ~。」


「つか、ロックばっかり飲んでんじゃないですか。


何考えてんだよ。」


「こうでもしないと酔わないんだも~ん…」



「十分酔ってるじゃないすか!!」



「うるさい萩~…」




中学生時代の後輩ムトーが経営するBAR



『RENT』に来ている。



確かに、先程のことは私も悪かったとは思う。


我ながら大人げない対応をしてしまった。


衛生に関しては口うるさくなってしまう私を


誰かどうにかしてほしい。



とは思っても、誰も変えてはくれない。



結局、酒に逃げてしまう私である。



今日は、琴音ちゃんと萩山、それと柳瀬、


そして経営者の武藤。


全員がいる。




毎日酒を飲んでるんじゃないかっていうくらい


顔を出すとこの中の誰かしらはいる。



武藤は笑いをこらえながら



缶みたいなのを振っている。




皆何一つ変わらない。
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