声なし姫〜空に羽ばたく声〜

宇美side


あの後、二人とも帰っては来なくて、仕事行く前に皆で探しに行った。
けど、どこに行ってもいなくて、最後は屋上となり、屋上に行った。

扉を開けたとき、私は固まってしまって、同時に現実を見た様な気がした。

屋上の隅で二人が寄り添う様に寝ていた…

「ん…ふぁあ。おう、皆どうした?」
「……」
「お、おはよう!もう放課後だよ?私達仕事だから!じゃあね!」
「おう!」

その場に居づらくて急いで屋上を後にした….
私が最後に見たのは、愛しそうに遠崎さんの頭をなでていた太陽だった….
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