声なし姫〜空に羽ばたく声〜

幸人side


次の日から宇美はあまり二人に、正確には太陽を避ける様になった。


それから3日経ったぐらいから、太陽と遠崎はいつも以上に二人でいるようになった。

「あの、太陽君!」

他のクラスの女子から太陽が呼び出しされる事があるが、最近はそれすらも断っている。
今回も断った太陽だが、その女子から何か言われた後、一瞬目を見開いて苦しそうな顔をして頷き、遠崎の所までいって

「すこし、まっててな?どこにもいくなよ?」
「・・・コク」

少し頭をなでてから太陽はその女に着いてった。その3分ぐらいあとだろうか?遠崎も他の人に呼ばれて何処かへ行ってしまった。


お昼休みも終わりに近い頃、太陽が帰って来た。

「あれ?陽菜乃は?」
「さあ、女子に呼ばれて何処か行ったよ。」
「は?!お前らなんで止めなかったんだよ?!」
「そんな事言われても私達は何か分らなかったもの」
「あ、悪い・・・とにかく俺探してくる!お前らも探してくれないか?」
「「お、おう」」
「ええ」
「うん・・・」

皆で探した。図書室、資料室、中庭まで探したが、見つからず予鈴がなってしまった。

「いねーぞ?」
「こっちもよ」

皆見つからなかったみたいだ。教室に戻ろうと言ったが、太陽が宇美をじっとみて、重々しく口を開いた。
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