暴走族に愛された不登校女子。
「杏、好きだからな」
「突然どうしたの?」
「…いや。ていうか、お前明日から学校だろ?」
「あ。そうだった…」
蒼太がいない今、学校に行くのが怖い。
それほど蒼太に頼っていたのだ。
「休めよ」
「えっ?」
「嫌なら無理しなくていいだろ」
「…ううん。行ってみる。辛かったら、メールするよ」
「まぁ、そのほうがいいかもな。じゃあメールしろよ」
直樹の大きな手のひらが、あたしの頭をくしゃっと撫でた。
それだけで本当に落ち着く。
「あと、学校では可愛い顔すんなよ」
「っへ?」
気づいたときには、直樹の顔がすぐ近くにあって、軽く直樹の唇が頬に触れた。