暴走族に愛された不登校女子。
「何?」
「あのね? これ、智には内緒なんだけど。
智の誕生日何がいいと思うかなぁ?」
真剣に悩む様子を見て、俺は
「アイツ、新しいバイク欲しがってたぞ」
と冗談半分に言った。
「えぇ、バイクぅ? …ちょっと待って。
私のお金じゃとうてい無理だよぉ…」
少し悲しげな表情を浮かべて、すぐに真剣な顔つきになった。
「でもっ! それ買ったら喜ぶんだよね?」
「馬鹿? そんなん買えるワケねぇだろ」
「やってみなきゃわかんないよ」
この女は馬鹿がつくほど智一途なのだ。
俺はため息を零して。
「ピアスとかは?」
「ピアス?」
「アイツ、結構学校以外でつけてるだろ?」