冷酷男子の溺愛



確かに、拓ちゃんに置いてかれてから、人と付き合う上で、取り残されることが怖くなった。


嫌われないように、でも深く付き合いすぎないように、常に一線を意識していた。


それから、人との繋がりは脆いものだと自分に言い聞かせたこともある。


だけど、それはまだ幼くてただの反抗期の子どもだったからだ。



今はもう一緒に暮らしていけるわけで、ブランクがあったとしても、そこら辺にいる兄妹よりはずっと仲が良いと思う。


だから、これが原因のひとつだとしても、決してこれだけではない、はずなんだ。



「……」


なんだっけ。思い出せない。


……わたし自身、こだわっている理由がわからなくなってしまった。






< 149 / 321 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop