冷酷男子の溺愛
確かに、拓ちゃんに置いてかれてから、人と付き合う上で、取り残されることが怖くなった。
嫌われないように、でも深く付き合いすぎないように、常に一線を意識していた。
それから、人との繋がりは脆いものだと自分に言い聞かせたこともある。
だけど、それはまだ幼くてただの反抗期の子どもだったからだ。
今はもう一緒に暮らしていけるわけで、ブランクがあったとしても、そこら辺にいる兄妹よりはずっと仲が良いと思う。
だから、これが原因のひとつだとしても、決してこれだけではない、はずなんだ。
「……」
なんだっけ。思い出せない。
……わたし自身、こだわっている理由がわからなくなってしまった。