冷酷男子の溺愛
彼は一瞬、ふわりと笑みを浮かべて、口を開いた。
お互い目をジッと見て、時間の流れを感じる。
「……俺は口が悪くて、素直になれないことが多いから、知奈のこと一生傷つけないなんて、確かなことは言えない」
ポツリ、ポツリと、本音が溢れていく。
「幸せにしてやる、なんて、まだ経済力も何も持ってない未熟な俺には、そんな無責任なことは言えない」
それは、つまらないプライドなども全て捨てた本音。
「……でも、苦しいときも、楽しいときも、一緒にいたいと思えるのは、この先絶対知奈だけだと思うから」
「────俺のそばに、いてくれる?」