悪魔な先輩
秀吾side
「秀吾ー!」
「うっせ。だまれ、裕也」
「親友に向かってそれはないぜー」
がっくし。
「んで、今日も違う女と保健室でイチャイチャしてたのか?」
「んまぁ。そうなんだけど。いいものみっけた。」
「はぁ?なんだそれ。珍しいな。お前が何かに興味を持つなんて」

俺は毎日のように女を抱いている。
家柄にめぐまれ、容姿も完璧、運動もできる。
ちょっと笑顔をふりまけば女はすぐによってくる。
俺の欲求を満たすために好きでもない女を抱いて、しつこいやつはうざいからすぐにすてる。
くるものこばまず、さるものおわずだな。
だが、今日のあの女をみてすぐ表情が変わるし、俺が誰かわかっても媚をうってくるどころか俺を軽蔑していた。
あんな女は初めてだ。
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