前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
その写真に写ってるのはミカだった
隠し撮りされたものらしく
何かを考えるような顔で遠くを
見ている。
するとトシヤが
「ミカ先輩じゃねぇかっ!
てめぇ、どういうつもりだよっ?
ミカ先輩に何するつもりだっ!!」
とキレて有坂に掴みかかろうとしたから
俺はトシヤの腕を掴んで
「いいから…
それに、ミカは俺んだって
言ってんだろーが(笑)」
「そんなのわかってっけど!
ミカ先輩に何かあったら俺だって
黙ってらんないからっ!」
「ああ、サンキューな。
でも、お前じゃこいつの相手は
ちょっと荷が重いと思うから…
俺に任せてくれないか?」
と真剣な顔でトシヤを見ると
トシヤは無言で頷くと下がった。
わりぃな。トシヤ…
お前は弱くねぇけど、こいつとやりあって抑え込めるのは俺くらいだろうから
「んで?何の用??
その写真の女は俺の女だけど…
気持ち悪くて吐き気がすっから
俺の女の隠し撮りなんてして
こっそり持ち歩くのやめてくんない?」
「今日はこの子の事で会いたくもねぇ
お前に会いに来た。
俺、この子の事本気だから!
どんな手を使ってでも手に入れっから
覚悟しとけよっ!山田礼二くん…」
「アイツになんかしたら殺す」
と低い声で威嚇すると
有坂は皮肉たっぷりの顔で俺を睨むと
「やれるもんならやってみな(笑)」
と言った。
俺はミカの写真を一瞬で奪うと
今にも掴みかかっていきそうな
3人組に向かって
「行くぞ……」
と言ってその場を通り過ぎようとしたら
「おいっ!山田礼二!!」
と有坂の真横を通り過ぎた所で
俺の背中に向かって呼ぶから
振り返ると
「俺のお気に入りはコレ…」
と言って、もう1枚写真を取り出すと
俺ら4人に見せつけるように
ヒラヒラと前に出すと
その写真は誰かと話しながら
楽しそうに笑ってるミカだった…
俺はその写真も素早く取り上げようと
すると、有坂はそれよりも早く
自分の服のポケットに戻すと
「これはダメ(笑)
今日の所は行くかっ!」
と、ニヤリとバカにするように笑って
言うと、一緒にいた奴らを引き連れて
俺らとは反対方向へ歩いて行った…
トシヤとライタがその背中を追おうと
したから、それを引き止めて首を横に振ると
「いいのかっ?!!」
とライタが真剣な顔して
聞いてきたから
「ああ、写真くらい
何枚でもくれてやる。
ミカは何があってもやんねぇし。
それよりも、お前らも暫くの間
気をつけろ…なるべく俺から
離れるなよ。周りにいるのは
たいしたことねぇけど、有坂だけは
格が違うから…」
隠し撮りされたものらしく
何かを考えるような顔で遠くを
見ている。
するとトシヤが
「ミカ先輩じゃねぇかっ!
てめぇ、どういうつもりだよっ?
ミカ先輩に何するつもりだっ!!」
とキレて有坂に掴みかかろうとしたから
俺はトシヤの腕を掴んで
「いいから…
それに、ミカは俺んだって
言ってんだろーが(笑)」
「そんなのわかってっけど!
ミカ先輩に何かあったら俺だって
黙ってらんないからっ!」
「ああ、サンキューな。
でも、お前じゃこいつの相手は
ちょっと荷が重いと思うから…
俺に任せてくれないか?」
と真剣な顔でトシヤを見ると
トシヤは無言で頷くと下がった。
わりぃな。トシヤ…
お前は弱くねぇけど、こいつとやりあって抑え込めるのは俺くらいだろうから
「んで?何の用??
その写真の女は俺の女だけど…
気持ち悪くて吐き気がすっから
俺の女の隠し撮りなんてして
こっそり持ち歩くのやめてくんない?」
「今日はこの子の事で会いたくもねぇ
お前に会いに来た。
俺、この子の事本気だから!
どんな手を使ってでも手に入れっから
覚悟しとけよっ!山田礼二くん…」
「アイツになんかしたら殺す」
と低い声で威嚇すると
有坂は皮肉たっぷりの顔で俺を睨むと
「やれるもんならやってみな(笑)」
と言った。
俺はミカの写真を一瞬で奪うと
今にも掴みかかっていきそうな
3人組に向かって
「行くぞ……」
と言ってその場を通り過ぎようとしたら
「おいっ!山田礼二!!」
と有坂の真横を通り過ぎた所で
俺の背中に向かって呼ぶから
振り返ると
「俺のお気に入りはコレ…」
と言って、もう1枚写真を取り出すと
俺ら4人に見せつけるように
ヒラヒラと前に出すと
その写真は誰かと話しながら
楽しそうに笑ってるミカだった…
俺はその写真も素早く取り上げようと
すると、有坂はそれよりも早く
自分の服のポケットに戻すと
「これはダメ(笑)
今日の所は行くかっ!」
と、ニヤリとバカにするように笑って
言うと、一緒にいた奴らを引き連れて
俺らとは反対方向へ歩いて行った…
トシヤとライタがその背中を追おうと
したから、それを引き止めて首を横に振ると
「いいのかっ?!!」
とライタが真剣な顔して
聞いてきたから
「ああ、写真くらい
何枚でもくれてやる。
ミカは何があってもやんねぇし。
それよりも、お前らも暫くの間
気をつけろ…なるべく俺から
離れるなよ。周りにいるのは
たいしたことねぇけど、有坂だけは
格が違うから…」