前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
少しの間俺はミカを離せなくて

後ろからギュッと抱き締めてた。

ミカが愛おしくて離したくない

ミカも怖い思いをしたみたいで
俺の手をギュッと握っていた。


「レイジ…ごめんね
待たせた挙句に助けてくれて
ありがとう。
本当怖かったよー」

俺はミカを離し自分の方に向かせた
あの男に掴まれた手首が赤くなっていた
かなり強く引っ張られたんだな…

俺はミカの手首を優しく掴んで

「ミカ痛む??」

「ううん。平気だよ!」

とニッコリ笑ったミカ。

嫉妬とミカに対する愛情で
どうしようもなくなった俺は

ミカをまた抱き締めてキスして
首に吸い付いた。

気がついたらミカは肩で息しながら
真っ赤な顔してアワアワしていた(笑)


「もうっ!レイジ!!
ここ学校!!!」

「知ってる(笑)」

「誰か見てたらどうするの?!!」

「いいんじゃない?
見たい奴は見たらいいよ(笑)」

「こんな所見られたら
恥ずかしくて外歩けないよ…」

「悪かったって(笑)
ミカが可愛すぎるからいけないの!」

更に顔を真っ赤にして両手で
顔を隠すミカ…

カワイイ…


もう一回したい

でもガマンせねば!

「ミカ、これ見て??」


顔の前に紙袋を持っていって
ヒラヒラさせると

両手を開いて紙袋を見ながら首を傾げた

その姿にキュンときて
紙袋をヒョイッと上にあげて

「隙あり」

と言ってチュッと軽く触れるだけの
キスをした


「もうっ!レイジ!!」


頬をプクッと膨らましたと思ったら
フワァッと笑って


「ほんっと、レイジには
かなわないや(笑)」


と言うから2人で笑った


ピロティの反対側の方からずっと視線を
感じていた俺はチラッとそっちを見たら


アイリちゃんとその彼氏が顔を真っ赤に
させて見ていた。
あれは一部始終見た顔だな…
俺と目が合ったもんだから今度は2人して慌ててる(笑)

ミカの事が心配だったんだろうね

俺はそっとミカの肩を抱き寄せて


「んじゃ、買い物して
姉貴のとこ行くか!」

と言って、2人に背を向けて歩き出した


歩きながらチラッと振り返って
2人に軽く頭を下げてニヤッと笑った


今だに2人はアワアワしている


「ん?どうしたの?
レイジ??」


「ううん…
なんでもないっ!
早く行こうぜ(笑)」


といって俺たちは学校を後にした。
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