前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
「この作戦を書いたメモを仁に
渡してくれたのは
ライタの友達のサトシよ…。
彼は向こうに潜り込んで私たちに
情報を全て回してくれてる。
そして、有坂達の溜まり場の倉庫には
入り口の左側に部屋があるらしいの。
そこの部屋は鍵がついてて
開けると、ロッカーが6台置いてあって
一見普通の更衣室らしいんだけど
真ん中のロッカーをズラすと
床に隠し扉があって、底を上げると…
有坂達の使用してる大麻や麻薬が
隠してあるらしいの。
んで、ライタにやって貰いたいのは
その部屋の前で鍵を守ってる
東條ムサシを倒して、鍵を手に入れる。
いかつくて、顔に傷がついてて
明らかにあっちの世界の男って感じの男で、すんごい強いわよ。
倉庫の方でみんなが暴れ出したら隙をついてその部屋の前にライタ1人で行って。その部屋は倉庫からだと覗き込むようにして見ないとわからないから
ほぼ邪魔される事なく
サシでやりあえるはず。
タイマンなら絶対にライタのが強いって
サトシが言ってたそうよ。
鍵を手に入れたら
集団の前の方で雑魚除けしてるサヤカに鍵を渡して欲しいの。
さすがに戦闘中に2人でその部屋に向かってるのを見られたら、気付いた奴は
絶対に追って来る。
雑魚ばっかだけどね、そこに薬があるのを知ってるわけだから必死に追って来るわ!しかも鍵を持ってるんだから。
アイツらは自由にあの部屋に出入りできる奴らじゃないから
目の色変えて来るわよ!気を付けてね。
鍵を開けて中に入ると宮城ユキノっていう女がロッカーを守ってる。
彼女は素早くて物凄く強くて
遠藤組の暴力団の幹部の中でもトップ3に入る強さよ。
サヤカが部屋に入って中側から鍵をかける音を確認したら
ライタはまた倉庫に戻ってきて雑魚除けを手伝ってちょうだい。
サヤカは大丈夫。
いくら暴力団幹部の女でも負けない。」



「ああ、それは容易いけど
サトシは大丈夫なのか??
こんな危険な事に関わって……
あっちにバレたら殺されちまうよ…」



「ふふっ(笑)ライタは本当
情深くて、いい奴ね!!
大丈夫よ。乱闘が始まる1時間くらい前になったら、みんなに麻薬を配るらしいの。その時隙をついて逃げるわ。
大丈夫!
サトシと一緒に行動させてる奴
私の職場の後輩だから(笑)
まさかこっちに寝返ったなんて
向こうにバレるような事すると思う?
私たち一応プロだから(笑)
安心して。」



「それは良かった!!(笑)
俺の方も大丈夫だ!!」


「よしっ!安心した(笑)
とりあえず、これが作戦の一部始終なんだけど、意義あるかな??
陽介、仁、サユリがメインで前はしっかり抑えてくれるから安心して。
前を固めてる、麻生、桐谷、安田の
3人は、カイトを海に沈めた実行犯だと
私たちは睨んでるの。
あいつら3人はどうしても譲れないってさ陽介も仁も。
まぁ、一度私の仲間とも会っておかないとダメね!!
明日にでも連れてくるわねっ!!」


紗江さんの作戦は穴が無くて
完璧だと思う。


みんなもそう思うようで
特に意義も無く



みんなでお茶を飲んでると


紗江さんの携帯が凄い大音量で
流れて
みんなビックリして目を合わすと


「あっ、はい赤木です。
はい、はい、はい……わかりました
すぐ戻ります。」


電話で話す紗江さんは
元レディースの総長とは思えない


アンタとか、てめぇとか
さっきまで普通に言ってたから
変な感じだ…(笑)


「さて、私はこれから戻らないと!
ユウ、じゃあまた夜ねっ!
開店と同時に来いよっ!!(笑)」


ちょっとドスをきかせながらも
ふざけた様子で立ち上がると


ユウタロウにギュッと絡みつくように
抱きついて


「ユウ〜!離れたくないけど…
私行くねっ!じゃあ、みんな
ユウをよろしくねっ!(笑)
私の悪口言ってたら後で教えてね!
ぶっ殺すから(笑)じゃあね〜」


と、言うと颯爽と帰って行った。





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