子供には弱いんですdy不良
「うるさい!
近所迷惑でしょうが!!」

「あっ、はい」

~嵐side~

なんっなんだよあいつ!

そう言えばあいつって小学生にしたら

発育はえーな…

おもにムッ…胸とか…

いやいやいやいや!!!!!!!!

そんなことより考えなきゃいけねー事が

あるじゃねーか!


あいつ…学校についてくるとか言ってたけど

本気でついてくる気か?!

てか小学校はどーすんだよ!!

「あ、あのー嵐さーん」

ビクッ

「ど、どうしたー?」

なんだよ…びっくりするじゃねーか…

「シャンプー無くなっちゃったので洗面台の戸棚から取って持ってきてください」

「え、俺はいいけどお前…その…」

「私は大丈夫ですよ
発育途中なんで」

そりゃそーか

てかあいつ実は戸棚届かなかったから

俺に頼んだんじゃね?

だって地味に戸棚の位置たけーし

ま、いっか

「開けるぞー?」

「はーい」

ガチャ

「ほい」

「…あの…何でそんなちょっとしか戸開けないんですか?
しかも手しか出てきてないし…」

「だってお前裸じゃん」

「俺はいいとか言ってたくせに気にしてたんですね」

「たりめーだろ」

「ファーストキスは躊躇なく奪っていったくせに」

「悪かったって…」

「…あの…嵐さん…」

「ん?どした?」

「私…保育園に行ってる頃から一人ぼっちだったんです」

「え、まだその頃は父さんとか母さんとかいたんじゃねーの?」

「ええ、居ましたよ
でも…ほとんど家に帰ってきてくれませんでした
父は仕事が忙しいと言って…
母は旅行と言って小学生になるまで帰って来ませんでした」

「母親ェ…」


ろくでもねぇ母親だな…
ここまで来ると逆に清々しい…


「だからずっと寂しかったんです

嵐さん…私の…お兄ちゃんになってください」

「…いいぜ
何でも思った事は兄ちゃんに言えよな!
いつでも甘えてきていいんだぜ!」

「…あり…ヒック…がと…グス…」

俺は聞こえないふりをしたが
風呂からはしばらく泣いてる声が聞こえて来た
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