ふたりでひとつ

飛鳥にキスされると
心臓がドキドキしすぎて痛くなる

「飛鳥、…っ、」

ついばむようなキス。

「可愛い芽衣、俺今までで一番幸せ」

「ばか飛鳥…大げさだよ
でもまだ彼女とかそんなんじゃ…」

「わかってる、今日はこれで十分だよ
芽衣にも脈ありっぽいし?(笑)」

それを言われるとちょっと照れる。
時計の針は6をさしている。
2:30だ。

「もう遅いね、寝ようか…
芽衣、おやすみ」

「おやすみ、飛鳥」

でていこうとする兄の背中をみて、
なんだか不安な衝動に駆られた

「飛鳥…ずっと一緒だよ??」

「当たり前だよ」

ふふっと微笑んで
おでこにキスを落として
飛鳥は出て行った。

どうしようどうしよう、
飛鳥大好きだけど…
それは恋愛として…??

飛鳥はモテモテだから
こっちが気にしてしまう
もっと可愛い子とか
美人な子とかいるのに

ただの『兄妹』より
愛のある『兄妹』


…―――それはもはや『兄妹』でない
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