Sweet Christmas Eve♪
「ねぇ、樹」
「ん?」
リビングで本を読んでる樹に紅茶を出して
「明日は休みじゃないよね?」
「お前等学生は休みだけどな、俺等教師は忙しいの。明日も明後日も出勤。カレンダー通りだ」
やっぱり。
「ま、安心しろ。ちゃんとお前も怠けず勉強出来るように課題出してやるから」
いや、要りませんから。
でも…
「うん。課題頑張るから」
「……」
「クリスマス」
「クリスマスしたいのか?」
「う、うん。あ、そんなに大袈裟にパーティーとかディナーに連れてって言うんじゃないの」
「……」
「い、家でチキンとケーキ食べたいなって。駄目ですか?」
樹が弱いウルウル目で斜め45°から見上げる。
「あ~分かった、分かった。その目は止めろってんだろ。チキンとケーキ買ってこい」
「わぁ~ありがとう」
樹に抱き着いた。
「相変わらず現金な奴だな。ただし」
「はい。課題はバッチリ仕上げます」
「ん」