Sweet Christmas Eve♪



「志織さん」

お手洗いから出て来たら

「千景さん、お久しぶりです。今日は素敵な歌を聴かせて頂きました」

声を掛けてくれたのは千景さん。

「ありがとう。だけど志織さんは変わらないわね。ううん、前より綺麗になったみたい」

「じ、冗談は止めて下さいよ」

千景さんこそ綺麗で匂い立つような美しさだわ。

「フフフ…相変わらず自分のことを過小評価するんだから」

「……」

「あの藤倉さんに大事にされてるんだから自信を持ちなさい」

「千景さん」

千景さんはいつも私を励ましてくれる。

私と千景さんと恭介さんの関係を考えたらおかしな話しなんだけど。

「千景」

「あ、貴方」

「白河さん、お久しぶりです」

千景さんの旦那様の白河さん。

相変わらずダンディー。

「藤倉さん、ご無沙汰してます」

「今晩は素敵なライヴをありがとうございます。最後に『ラ・ビアン・ローズ』も歌って下さって」

「客席に藤倉さんがいらっしゃるのが見えたから千景が歌いたい と」

「千景さん」

「ウフッ 私からのクリスマスプレゼント」

「ありがとうございます。本当に嬉しい」

千景さんの歌う『ラ・ビアン・ローズ』には思い出がある。

それを千景さんが覚えてくれていたことが何より嬉しい。

暫く話しをして

「じゃあね」

「またお会いできる日を楽しみにしてます」

「えぇ、ライヴに来てね」

「はい」

2人と別れて会場に戻る。



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