カーテンの向こうの悪魔
放課後の教室

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「茜ー、早く帰ろー!」

「ごめん春乃先帰ってて、あたし追試あんの!」



高校生になった私、【花澤 茜】は入学早々に待ち受けていたこの学校の伝統であるお出迎えテストで赤点をとりました。

だいたいテストあるなんて聞いてないんだけど、、、成績に関係ないテストなら他の学校でもあると思うけど、どうやら今回のテストは思いっきり成績に関係あるらしい。最悪。


「うちの、クラスの赤点とったやつ茜だけだって先生言ってたよ?範囲、中学までだったし、茜受験勉強してなかったの??」


そう言ってケラケラ笑っているのは【小野田 春乃】。170センチもある身長+小顔で大きな二重の目がチャームポイントの幼馴染み。彼女はなかなか毒舌気味だが小学校からの中だからもう慣れた。


「うっさいな!テストあるなんて知らなかったんだもん。ていうかあたしが覚えたことすぐ忘れるの春乃も知ってるじゃん。」

「あんた、受験の前日に死に物狂いで勉強してたよね!」

「だってそうでもしないと忘れるもん、、、うわ、やば!あと五分で追試始まる!!じゃあね春乃!また明日!!!」


玄関近くの廊下に春乃を残し私は教室へ走って向かった。



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