カーテンの向こうの悪魔




「お前でも充分遅いのに他の3人まで遅いとか、今年の一年いったいなんなんだろうな・・・。」


私もため息をつきながら教室に入ったがその教室の中でさらに秋ちゃんがため息をついた。
それはもう心の奥底から滲み出てくるストレスを吐き出すかのごとく大きなため息。

目の前にいる、秋ちゃんの目がパッと大きく開いた。

そして私の後ろを、指をさした。

なに?誰か来た?



「小林。お前来るの遅い。」



小林?だれ?私の後ろにいるの?

わ!!??



「なにこのチビ」

「チビってお前!俺のクラスの生徒に何言ってんだよ」



デカい・・・!!!何センチあんのこの人。190近くあるであろう体に振り返った私は、顔面から激突。



「痛〜〜・・・」

「あ、悪りぃ。」

「わたしこそごめん。こんな後ろにいると思ってなくて」


「もーいいからお前ら座れ。前から1列目のとこな。机に名前書いた紙はってあるからその席に座れ。俺は来てない奴放送で呼んでくる。」



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