らぶ♂ちょい

息がかかる距離。

そんな近距離でチラッと見た西野さんの顔に、たとえ恋愛感情がなくたって、鼓動は猛ダッシュだ。


この態勢で冷静でいられる女の人がいたら、ぜひとも連れて来てほしい。


「き、聞いてはいるんですけど……」

「……けど?」

「もうちょっとゆっくり、分かりやすく説明していただけると……助かるんですが……」


何せ、普段から動きの鈍い私の頭。

スーパーエースの西野さんについていくことは、かなりの困難を極めるのだ。


「あ、悪い。熱中すると、つい自分のペースでしゃべるクセがあるから」

「いえ、西野さんが悪いわけじゃないんです。私の飲み込みが悪いんですから」


何だか、ドーンと落ち込んでしまう。


出来るオトコとの違いを見せつけられて、ちょっと放心状態。

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