らぶ♂ちょい

「まずはビールで」


言いながらネクタイを緩める仕草に、なぜだかドキッと胸が騒いだ。



すぐに出されたビールで、軽く乾杯。

次々にカウンターに並べられる料理は、どれも美味しくて、つい箸が進む。


「それにしても、今回はコトリちゃん、なかなか頑張ったよな」

「西野さんに追い立てられて頑張らない人がいたら、会わせてほしいです」

「おいおい、俺、そんなに厳しかったか?」


それはもちろん。

大きく頷くと、西野さんは小さな溜息を吐いた。


仕事に厳しいという自覚はないらしい。


「ところで、男ナシでいいって?」

「はい?」

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