らぶ♂ちょい

時々見せる、考え込むような仕草。


その横顔を間近で眺めて。



……私、西野さんのことが好き、なんだ。



初めて、その想いを認識してしまった。



それからというもの、朝のロッカールームまでの道のりも、社食でも、フロア内どこにいても、甘い蜜の香りに引き寄せられるミツバチのように、西野さんの姿ばかり探して。

ひと目でも見られたならば、胸が激しく騒ぎ出した。



「小鳥遊さん、さっき、営業企画の西野さんから内線があったわよ?」


西野さんという名前だけで、気持ちは弾む。


「手が空いたら、ちょっとデスクまで来てほしいって」


ちょうど仕事の区切りはついたし。

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