不思議な6人組
さらさらと風が黒髪を靡かせる。
もともとインド派の私には、眩しすぎる位の太陽が目に入る。
裏庭といえども、ここの学校の裏庭は午前中は太陽が真正面に来るようになっているのだ。
もう少し違う場所にしてくれたらいいのに、そう場違いなことを思った。

 「私らさぁー、あんまチョウーシのんなって前に忠告したジャン?」
馬鹿の一つ覚えみたいにまた私を囲んだ彼女たちは、逃げられないように道をふさいでからそう切り出した。
おかげで、私たち以外誰もいないわけで、彼女たちの望むシチュエーションができたわけだ。
 「自分が特別だなんて思わない方がいいよー?あんたみたいな女どうせすぐに飽きられるんだから」

 「ってゆうかー、私たちの方が新堂先輩のこと詳しいんだから!」

 「それに抱いてもらったことあるんだから」
バサバサと重そうなツケまつげを動かしている。
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