不思議な６人組
イライラがまだあるが話をしないにはここからは抜け出せそうにない。
仕方なく一人がけのソファーに腰を下ろす。
もう一時間目が終わろうとしているのに

　「・・・」

無言のまま時間を過ごす。
しばらくすると
　「・・・龍哉（りゅうや）」
黒髪が誰かの名前を呼ぶ。
ここにはいない人の名前らしい。
辺りを見渡していると「カチャ」とシルバーの部屋の扉が空いた音がした。
あらわれた人物を凝視してしまった。
濃い青の髪をした人で第二ボタンまで開けた服に同じく青ぶちの眼鏡をかけている。

きっとこの学校の中で一番まともな人なのだろう
そう思ったのがこの人の第一印象。




ふと目が合うと優し微笑みかけてくれた。
なんだかすべてにおいてやわらかそうな人だと思った。
他の人達と比べればそうなんだけどね。
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