不思議な６人組

契約かわしましょう？

龍哉と呼ばれた男は出てきた扉の近かくの壁にもたれかかったままでそこから動こうとしなかった。
窓から入る光によって青い髪は薄い水色のようにみえる。
やわらかそうな笑顔は顔に貼りつけたまま。瞳は眼鏡のせいで何を考えているかまでは読み取れない。いや、読み取らせないようにしていた。
　「龍哉」
黒髪の落ち着いた声が部屋に響き渡る。その声でわかったのか青ぶちの眼鏡を中指で押し手に持っているノートパソコンを開いた。
何を見ているのか少し気になってその人の方を見ていた。
すると

　「・・・それじゃぁ」
画面を見ていた顔が再度こちらに向かれ
　「天藤奈桜ちゃん始めようか」
そういわれた。
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