よくばりな恋
日付が変わる頃までは待っていたけれど、帰って来ない先生にお鍋にビーフシチューがあることを書き残し、先に寝る。
明け方、気配を感じて横を見ると、先生の安らかな寝顔。お疲れ様でしたと小さく呟いてまた眠った。
「翠?」
朝11時頃、先生が寝室から出てくる。
「おはようございます」
乾燥機にかけたタオルをたたんでいると、先生が起きてきた。
「悪い、寝過ごした」
「? 今日もお仕事?」
「いや、おまえ出掛けたかったやろ?」
「なんで?疲れてるでしょ?お家でのんびりでいいですよ」
先生がどっかりとソファーに座る。
「不覚。翠ごときに気を遣われた」
「ごときって・・・・・・・・・・ひどい」