よくばりな恋
「院長先生とちはやさんに用があって・・・・・行ってきますね」
名前で呼び合う2人の脇をすり抜けた。
わたしの笑顔は自然に見えただろうか?
「わざわざ良かったのに~。ありがとね、翠ちゃん」
院長先生がニコニコする。ちはやさんはすぐに開けて「可愛いいわ~」と喜んでくれる。
「いえ、わたしこそ昨日はありがとうございました」
「そこで海斗と会った?」
「はい、お会いしました」
「背の高い美人と一緒にだったでしょ?」
「はい。2人ともモデルさんみたいで見とれちゃいました。伊勢原さんのお孫さんですよね?」
「そうなんだよ~。あの2人、小学校の同級生でね。伊勢原さんとお互い独身の息子と孫娘をなんとかせんかって話しになってねー」