よくばりな恋
頬が熱い、口の中いっぱいに鉄の味が広がる・・・・・・・・・・。
殴られたのだとわかるまでに時間がかかった。
「馬鹿にするのもええ加減にせえっっ!!!」
白衣の襟元を締めあげられて、息が苦しい。足が宙に浮く。
誰かーーーーーーっ!
「きゃああああああああああああーーーっ!翠ちゃんっっ!!」
叫び声に驚いた滝川さんが締めあげていた手を乱暴に離し、わたしは床に投げ捨てられた。頭を強く打ち付ける。
わたしの意識はそこで途切れた。