よくばりな恋
イケメンだというのは自覚があるんですね・・・・・・・・・・・・・・・。

「コーヒー飲もう。次のSA寄るから」



お天気もいいし、外で飲もうとベンチに座ってコーヒーを買いに行った先生を待っているとバッグの中で携帯が鳴り出した。画面を見ると紗英だ。

『翠?ごめんねー、朝見送りできなくて。朝ご飯美味しかった』

「いいよ、朝早かったから。こっちこそ昨夜は楽しかった。イロイロ聞いてしもたけ・・・・・」
目の前にコーヒーのカップが差し出される。

「あ、ありがとうございます」

『翠、誰かと一緒?』

「あのね、紗英・・・・・・」

横から伸びてきた手に携帯を奪われる。

「邪魔すんなバカ。デート中だ」

『海斗!?』

「先生・・・・・・・・・・・・・・・っ!」

切っちゃったよ。紗英〜〜。
絶対またかかってきて説明しろって怒られる・・・・・・・・・・。


急に肩を抱き寄せられる。


「ホラ、ピース。笑え!」
え?え?え?笑うの?ピース?
先生の頬がわたしの頬につけられて左手は斜め上で携帯を構えている。


カシャッ。


写真?先生はわたしの携帯を操作している。

「送信っと」

は?

「自撮り初めてやったけどうまいこと撮れたわ。紗英激怒やろな。おもしろ〜」

送ったの!?紗英に!?

「待受にしてもええよ」

先生・・・・・・・・・・。イタズラっ子ですか・・・・・・・・・・。

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