コワレモノ―人類最後の革命―
目を覚ますと、私は病院のベッドで横になっていた。目を開けると天井が見えたので分かった。
「咲羅?」
声のする方を見ると、希実が心配そうな顔で私を見ていた。
「あ、希実…」
「よかった…。死んじゃうかと思った…」
「…他の皆は?」
「帰っちゃった。何か用事があるとかで。酷いよね…」
その時、私の体が少し浮いているような感覚であることに今更ながら気づいた。手や足が、ベッドに触れていないような…。
「…あのさ」
希実が改まった様子で言う。
「どしたの?」
「ちょっとショックかもしれないけど…いい?」
「ショック…?」
「うん。ちょっとっていうか…すごく」
「え、何…? ちょっと怖いんだけど…」
「…言うね」
「うん」
一息置いてから、希実は言った。
「咲羅…手と足、なくなっちゃった…」
「…え?」
冗談を言っている…わけではなさそうだった。
「どういうこと…?」
「布団、のけるね」
希実が私にかぶせられた布団をめくる。私は私自身の体を見る。
私の目に飛び込んできたのは、手と足が取れてかなり縮小した私の体だった。
「咲羅?」
声のする方を見ると、希実が心配そうな顔で私を見ていた。
「あ、希実…」
「よかった…。死んじゃうかと思った…」
「…他の皆は?」
「帰っちゃった。何か用事があるとかで。酷いよね…」
その時、私の体が少し浮いているような感覚であることに今更ながら気づいた。手や足が、ベッドに触れていないような…。
「…あのさ」
希実が改まった様子で言う。
「どしたの?」
「ちょっとショックかもしれないけど…いい?」
「ショック…?」
「うん。ちょっとっていうか…すごく」
「え、何…? ちょっと怖いんだけど…」
「…言うね」
「うん」
一息置いてから、希実は言った。
「咲羅…手と足、なくなっちゃった…」
「…え?」
冗談を言っている…わけではなさそうだった。
「どういうこと…?」
「布団、のけるね」
希実が私にかぶせられた布団をめくる。私は私自身の体を見る。
私の目に飛び込んできたのは、手と足が取れてかなり縮小した私の体だった。