コワレモノ―人類最後の革命―
数日後。
また、転校していく生徒が出た。当然、百瀬さんだ。
「えっ、また転校するの?」
「嘘~」
教室がざわつく。そりゃそうだろう。この短期間に、クラスメートが二人も転校していったのだから。
だが、それも一瞬の話。休み時間になると、教室はいつもの活気を取り戻す。
「渡辺」
「ん?」
「あれからどうなったの?」
忘れかけていたが、渡辺は今回の依頼人の彼氏だ。どうなったのか、聞いておこう。
「…別れることにした」
「えっ?」
「何か、お前からの頼みごとをやってるうちに冷めてきた。女子って怖いな~、って思って」
思わず聞き返してしまったが…これも、一つの正解かもしれない。
そして、今日はもう一つ、驚くべきことが。
「ん?」
廊下を見ると、見覚えのある男子が。
「黒田?」
近づいて聞いてみると、彼は振り向いた。大きな火傷の痕が、何よりも先に目に飛び込んでくる。
黒田だった。
「何で…?」
「…同じようなことを考えてる奴がいるなら、引きこもってる理由とかあんまりないから。まあ、元々俺影が薄いから、引きこもった時も今日来た時も全然気づかれなかったけどな」
…確かに、私も気づいていなかった。次は私が気づかれないようになるかもしれない。それでおあいこなのだが、一応用心しておこう。
丁度、この頃だった。
クラスの誰かを次々に転校させている誰かがいる。そんな噂が立ち始めたのは。
また、転校していく生徒が出た。当然、百瀬さんだ。
「えっ、また転校するの?」
「嘘~」
教室がざわつく。そりゃそうだろう。この短期間に、クラスメートが二人も転校していったのだから。
だが、それも一瞬の話。休み時間になると、教室はいつもの活気を取り戻す。
「渡辺」
「ん?」
「あれからどうなったの?」
忘れかけていたが、渡辺は今回の依頼人の彼氏だ。どうなったのか、聞いておこう。
「…別れることにした」
「えっ?」
「何か、お前からの頼みごとをやってるうちに冷めてきた。女子って怖いな~、って思って」
思わず聞き返してしまったが…これも、一つの正解かもしれない。
そして、今日はもう一つ、驚くべきことが。
「ん?」
廊下を見ると、見覚えのある男子が。
「黒田?」
近づいて聞いてみると、彼は振り向いた。大きな火傷の痕が、何よりも先に目に飛び込んでくる。
黒田だった。
「何で…?」
「…同じようなことを考えてる奴がいるなら、引きこもってる理由とかあんまりないから。まあ、元々俺影が薄いから、引きこもった時も今日来た時も全然気づかれなかったけどな」
…確かに、私も気づいていなかった。次は私が気づかれないようになるかもしれない。それでおあいこなのだが、一応用心しておこう。
丁度、この頃だった。
クラスの誰かを次々に転校させている誰かがいる。そんな噂が立ち始めたのは。