無口な君と私
新しい先生が教室にきたらしく

ひかりさん!どこ行くんだ!
そう遠くから聞こえた
私は階段をどんどん上って学校の屋上にでた。

私は地面に座り込んで
流れ出てくる涙をこらえた。
こらえても出てくる涙がうざったくて
涙を拭った
拭っても拭っても涙が止まらなくて
青のことを思い出して
私が愛実に言った
喧嘩しちゃだめだよ。
その言葉は愛実にじゃなくて私自身に言い聞かせるために無意識で言ったかもしれない

もちろん青に愛実と喧嘩してほしくない
私みたいになってほしくない。
青のことをなにも知らない愛実なら私みたいな過ちはおかすことがない。

だからこそ心配。
だって、それじゃ青が愛実と別れなくなっちゃう。
私と青がまたくっつけなくなっちゃう。
私はひたすら
屋上で泣いた

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