アロマティック
 さっきまでちゃらけてた聖も、トゲトゲしていた朝陽も、半分目が開いていなかったリーダーも、今は音に集中している。天音も永遠も、長い手足を生かしてリズムに合わせて踊る姿はそつがない。
 音楽に対する気持ちは真っ直ぐで、皆、真剣に取り組んでいるんだということが伝わってきた。

 Earthの踊る様子を見ながら、みのりはあることを気にしていた。リーダー、空のことを。
 昨日も眠そうだった。
 眠れないのは疲れているから?

 みのりは手元のトランクを見た。
 そうだ。
 目的を見つけたみのりは、トランクを開けて、皆に迷惑をかけないように、静かにアロマの基材を並べ始めた。
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