恋の味【更新中】


ただ、なぜか春香はあまり優里ちゃんが得意ではないみたいだけれど。





夏樹とは相変わらず大した会話はなかったが、私の中にある『特別な感情』は募るばかりだった。




たまに廊下ですれ違ったりした時とか、グラウンドで遊んでる時とか、ランドセルを振り回してる姿とか。

いつも私の目を引き付ける。

でも、目が合いそうになると逸らしてしまう。


そっと、見つめてる。

気づかれないように。

だって、夏樹は、私の『トクベツ』だから。


でも、『トクベツ』だと思っているのは私だけ。きっとそうなんだ。



悔しいけど、多分それが現実。








< 20 / 126 >

この作品をシェア

pagetop