恋の味【更新中】

海が私を受け入れているような、そんな感覚。



―…そうか。もっと早く、こうすれば良かったんだ。


これでもう苦しまなくて済むと思うと、気持ちが楽になる。


「ママ、あのお姉ちゃん何してるのー?」

遠くで女の子の可愛らしい声が聞こえた。

「え?!待って!!待ちなさい!!白雪ちゃん?!」

聞き覚えのある声。近所のおばさんの声だ。


その声すら、ほとんど白雪には届いていなかった。
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