こうべ物語



「もし、もし…。」



『あ、始めまして。涼子さんですか?』



「はい…。」



『いつも兄がお世話になってます!』



「あ、に??」



誠也の方を見るとニヤニヤ笑っている。



『私、妹です!兄さんがプレゼント何がいいか分からないから一緒に来てくれって言うもんだから。』



「そう、でしたか…。」



顔が赤くなるのが自覚出来た。



『兄さん、モテるんだけど意外と優柔不断だから、宜しくお願いしますね!』



「あ、はい…。」



携帯電話を誠也に返す。



「これで信じてくれたかい?」



「信じる、けど…。」



「ん?まだ何かあるのか?」



不安そうな顔の誠也に向かって俯いたまま言い放った。



「恥ずかし過ぎる!」



そのまま改札口を抜けてホームまで走って行った。




《地味子とイケメンの恋 涼子×誠也 終わり》


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