沖田総司と運命の駄犬


屯所に戻る途中、土方さんは、島原に寄った。




角屋?



土方「女将、悪ぃ。風呂貸してくれ。」



女将「まぁ!土方先生!かしこまりました!こちらへ。」




私は、お風呂場に、連れて行かれた。




女将「ここを使っておくれ。」



梓「ありがとうございます・・・。」




私は、お風呂に入り、血まみれの体を洗った。




お風呂から出ると、綺麗な着物が用意されていた。




梓「やっぱり、男物か・・・。」




私は、それを着て、脱衣所を出た。




すると、店の待合所に土方さんが、座っていたが、たくさんの女の人に、囲まれていた。




芸妓「土方先生!どうして、最近、来てくれないのですか?寂しいですぅ。」




土方「まぁ、そのうちな。」




芸妓「きゃぁ!土方先生!ご無沙汰ですぅ。」




綺麗な女の人が、土方さんに、しなだれかかっている。




土方「久しぶりだな。元気にしてたか?」




芸妓「はい。土方先生?今度は、いつおいでですか?」




土方「最近、忙しいからなぁ。なかなか、来れねぇ。すまんな。」





この光景どっかで見た事ある・・・。




ぼーっと眺めていたら、土方さんが、私に、気付いた。




土方「お、綺麗になったか?」




梓「はい。」



土方「んじゃ、行くか・・・。」




梓「はい。」




私達は、今度こそ、屯所へ戻った。
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