沖田総司と運命の駄犬



僕達は、芹沢さんの葬儀には、出ないように言われた。




まぁ、怪我してしまったから、仕方ないけど、八木邸の次男坊の勇次郎があの時に巻き込まれて、怪我をしたと聞かされて、胸が潰れそうになった。




屯所に帰る時、梓は、ずっと、黙ったまま俯いて、僕の後ろをついて来た。




芹沢さんの事、感づいたのかも・・・。




まぁ、普通に考えたらそうだろう。




梓は、僕の着物の匂いを嗅いで、顔をしかめた。




僕は、暗殺の後、着替えはしたけど、風呂には入らなかった・・・。





僕に残った血の臭いと、土方さんの話を聞いて、わかっちゃったみたいだね・・・。





僕は、梓に、団子を買わせに行かせた。





その間に、井戸で水を汲み、体を拭いた。







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