素顔のキスは残業後に【番外編】第2話完結
今は無理でも、いつか――……

職場でもプライベートでも気遣い屋の柏原さんが、心から安らげるような存在に近づけたらいいなって思う。


そんな柏原さんと初めて過ごす年末年始。

『年越しそばの準備があるから、明日は早起きするぞ!』

寝る前にそんなことを言っていた唇は、私のそれを柔らかく塞いでキスを重ねていく。

でも唇に入り込んだ彼の熱は決して独りよがりではなくて、私の反応を窺いながら強弱をつけてくれるのが分かるから、抵抗することもなく身を委ねてしまう。

そうして、どれくらい触れ合っていたのか――。
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