イケメンヤンキーに愛されて

「あぁ、ノンアルコールだから大丈夫だよ」

さらっと言いのける龍樹君。
龍樹君がこんな人だとは思っていなかった。

「さーて、飲むか!」

龍樹君の声をはじめに、皆次々を缶を取る。
流れに流されて、あたしも残った缶をつかもうとした。

「おい」

つかもうとした手を止められた。
止めたのは翔君。

「何?」
「何じゃねぇよ」

あたしの言い方がつっけんどんだったからか、翔君はさらに不機嫌な声になった。

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