イケメンヤンキーに愛されて
「あーっと、あったあった」
龍樹君は勢いよく、タンスから手を引き抜いた。
その手には、自動販売機に売ってあるサイズの飲物の缶が握られていた。
缶は袋に入ってあり、少なくとも7缶はある。
「もー、翔が分かりにくいところに隠すから手間取っちゃったよ」
「うっせえ」
翔君に文句を言いながら、龍樹君は缶を床に置いた。
その缶をよく見てみると、
「・・・え?これお酒?」
お酒だった。
お酒に詳しくないのでわからないが、カクテルのように見える。