そっと、もっと、ぎゅっと~私に限り無い愛を~
「…俺だけの藍子」
そう言って、私の唇に自分の唇を重ねた。

…グ〜。
甘い空気を壊すお腹の音。

それを聞いた私達は、思わず吹き出す。

「…腹減った」
「…温めなおしますね」

こんなひと時も、本当に幸せな時間。

私の料理をたくさん食べてくれて、作りがいがあると思う。
また、次も美味しい料理を作るぞって思う。

食事をすませ、片付けは、大谷さんがしてくれた。その間にお風呂に入り、大谷さんがお風呂に入っている間、私は仕事の資料とにらめっこをしていた。


「…あ!」
その資料を奪い取られてしまった。

…そしてそのまま、抱き上げられる。
私の顔はみるみる赤くなる。

「…今夜は、覚えてないとか、言わせないからな…忘れられない夜にしてやる」
その言葉に、鼓動が早くなる。
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