偽装シンデレラ~キスの続きはオフィスの外で~
「君の指導は麻生さんがしてくれるから…安心して」

「そう言われても…無理ですよ…」

「無理と言ってもね・・・」
栗原さんは眼鏡をブリッジを弄り、言葉を濁して私を見つめる。

「それよりもそのマフラー…男物?」

「あ…柚希さんに借りたと言うか・・・」

「柚希さん君に好意を持っているようだな」

「誰かに訊きました?」

「稜真から訊いた…アイツの馬鹿さ加減には呆れるよ」

「・・・」

「ところで、君は誰がスキなの?」

栗原さんの唐突な質問に目を円くする。

「柚希さんも稜真もイケメンだろ?俺も参戦してやろうか?」

「結構です!」

栗原さんに本音を漏らしたと所で、これは私達の問題。

「栗原さんに関係ありません」

「関係ないけど…部外者は立ち入り禁止なら…俺は何も言わないし、手も貸さない」

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