偽装シンデレラ~キスの続きはオフィスの外で~
私は初めて社長室に入った。
全面硝子の斜め前に見えるのは『ソーマ』の社屋。


陽光が『ソーマ』の白亜の壁を真珠色に輝かせていた。


「どうぞ、座って」

私は早祐前社長に促されて、ソファに腰を下ろした。

『ソーマ』のビルの壁と同じ白の皮張りソファ、目の前のテーブルは黒檀の長方形テーブル。
社長室と呼ぶに相応しいあつらえだった。


「今の社長室は落ち着かないでしょ?会長も何を考えているのか…」

「斬新でいいと思います」

「本当にそう思ってる?」

早祐前社長は疑い深く私を見つめた。

「いえ、濱部社長、秘書の栗原さんも仕事が出来ないと嘆いています」
私は早祐前社長を信用して、本音を暴露した。

「でしょうね…私も部屋を拝見したけど、あれでは仕事出来ないわ」












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