ダーリンは財閥

ダーリンは財閥

私のデザインは新店舗の影響で
国外にまで発展した。
今回は海外の本店の
視察に訪れた
お店も日本とは違い
凄く広くて正に
K.Iグループだと思わせる佇まいだ私は本社に来るのは初めてで
会社を見た途端

《凄いビルっ何階建てよ》

と一人突っ込みをしてた。

「愛何見とれてんだよ行くぞ」

と拓哉に手を取られ
会社の中に入った瞬間

「お待ちしておりました会長」

と30人位のスーツ来た外人に
頭を下げされビックリした。
拓哉は英語で話ながら歩いてる。私は只拓哉に手を握られ歩く。
エレベーターに乗り押した階は 『55階』
私は上がっていく
エレベーターから見える
景色に見とれてた。
エレベーターを
降りると綺麗な白人の女性が
拓哉に抱き付き

「ハーイ拓哉miss yu−」

と抱き付き
拓哉も女性の頬にキスをした。
私は一瞬妬いた。
部屋に入ると拓哉は

「今日は妻がいますから
誰も部屋に来なくていい」

と英語で指示して
女性も含め出て行った。
拓哉はエレベーターの
動きを
会長室に止まらないように設定した。

「愛との時間
邪魔されたくないから」

私はドキッとしたっ!

「拓哉っ!
まさかここでするつもりっ」

拓哉は爆笑しながら

「愛はエッチだなぁ」

「邪魔されたくないから
言ったじゃない」

「違うしっ
新デザイン二人で
ゆっくり考えたいからだよ
たくっ」

私は顔から
噴火するのが分かった
拓哉は私を机に座らせると

「愛がしたいならしてもいいよ」
私は横に勢いよく首を振った。

「イヤイヤイヤイヤっ
デザイン考えよう
ネッ拓哉っ!」

「後でいいじゃん」

と拓哉は服の外から
触り始めたっ

「たたくやぁっ
本当無理だって」

拓哉は笑いながら

「愛からかうとマジに面白い
ホテルに帰ったらしような
今はデザイン考えよう」

と頭をポンポンと叩いた。
それから何個かのデザインを
お互いに出しあい
お昼も会長室で食べた。
拓哉は会議があるため
私は会長室に残された。
白人の女性が部屋に入って来た。
「ハーイ愛miss yu−」

とハグされた。
白人の女性の名前は
キャリーだった。
キャリーは拓哉が
三年間こっちにいた日々を
教えてくれた。
いつも愛の写真
机に飾ってあった事。
愛のメールは
会議だろうと返信してたこと。
拓哉を好きな子が来たとき
会議室には入れなかったこと。
酔うと愛の事ばかり
話してた事。
愛は拓哉の
命より大事な宝物
だと言うこと。
キャリーも
拓哉に告白したこと
あったけどきっぱり断られた事。ともかく三年間
愛の話題は
何回聞いたか分からないと
言われた。
キャリーに
私の知らない三年間の
拓哉を知った瞬間だった。
キャリーと
数時間拓哉との出会いを
話をした。
拓哉との
体の関係ある時期があった事も。私と言う存在が出来てから
女関係は全て切った事。
こっちにいた拓哉は
女は道具としか
思ってない冷血だった事。
日本に帰る事が
決まった時も
キャリーは拓哉に

「やりたいときは呼ぶから来い」
と言ってた事。
私はキャリーが
懐かしそうに話す姿を
ずっと聞いてた。
するとドアが開き拓哉が

「何でキャリーがいるんだ」

と慌てた様子で
聞いてきてキャリーは

「拓哉の事話してたんだよ」

拓哉は

「愛キャリーの言った事は
マジに聞き流せ」

私は

「拓哉は本当
エロだったんだねぇ
へぇやりたいときは
呼ぶから来いねぇ
キャリーかわいそう」

とからかうと

私に甘えながら

「愛嫌いになったの俺の事」

と子供見たく聞くから
笑ってしまった。

「嫌いになってないよ
知らない拓哉を知れて嬉しいよ」
と答えた。

キャリーは

「拓哉っ
愛泣かしたら許さないよ」

「キャリー愛泣かしてるのは
ベッドだけ」

とキャリーは爆笑しながら

「ご馳走さまだよ」

と部屋を出て行った。

私は

「拓哉っ
恥ずかしいでしょっ」

と軽く叩いた。

「事実だろう」

と顎を持ち上げられ
キスされた。
私は顔が噴火するのが分かった。
「本当愛は可愛いわ」

と拓哉は角度を変えながら
キスしてきた。

会長室から見える夜景は
本当に綺麗だった。
私は拓哉に後ろから
抱きしめられて

「愛そろそろ帰ろうホテルに」

「ホテルに帰って何するのかな
旦那様」

拓哉は硬直した。

「ちゃんと言わなきゃ帰らない」
と拓哉に言った
すると小さい声で

「愛を抱きたい」

私はクスクスと笑ってしまった。

「どうしようかなぁ
キャリーの話聞いて
何か幻滅したしなぁ」

とからかった。
すると

「あん時は楽しみなかったから
只愛に会って惚れて
マジに全て女は切ったんだ。
愛しか見えなかったから。
本当愛しかいなかった。
彼氏いる聞かされた時は
やけ酒した。
だから愛しか今
俺にはないんだ」

私はうつむく拓哉を
下から見ながら

「私も拓哉だけだよ
たくっ心配症だね拓哉は」

とキスをした。
ソファーに押し倒され

「こんな事したのも愛だけ
それだけ愛を見ると
離したくなくなる。
毎日側にいないと死にそうだ俺」
真下から拓哉を見つめながら
私は

「今日は沢山の拓哉欲しい」

拓哉は

「沢山の俺やるよ」

と何度も何度も唇を重ねた。
ホテルの部屋に着くなり
ベッドに連れて行かれ

「俺を沢山やるよ」

とドキドキは絶頂だった。
腕枕されながら
三年間の話をした
拓哉の三年間は淋しい
会いたい触れたい
キスしたい
しかなかった事も分かった。
拓哉の話を聞きながら
私はいつの間にか眠りについた。起きると拓哉は
会議でいなかった
私はテーブルに置かれた
モーニングを食べながら
何をしようか悩んだ。
悩んだ挙げ句
ホテルのプールで
時間潰すことに決めた。
K.Iグループの所有するホテル
なだけあり宿泊客は
超セレブだった。
私はプールで泳いだ後
ベッドに横になりながら

《確かエステ無料だよね
行って見ようと
エステを予約して向かう》

エステティシャンに

「こちらでお待ちください」

と言われて
ハーブティーを出された。
二時間のスペシャルコースで
エステティシャンの人は
私が奥さんとは築かず
拓哉の話題で盛り上がる

「お客様
藤堂会長に会った事ありますか」
「はいあります」

「藤堂会長と目が会うと
キスされると聞きましたが
されましたか」

「キスですかっ
目が合うだけで」

とさすがに驚いた。

「お客様
藤堂会長は女たらしですよ
有名ですから
只結婚された見たいで
奥様に激愛らしくて
奥様を羨ましいと
女性は皆言ってますよ
K.Iグループのお嫁さんですよ
女性なら玉の輿ですものね」

私はエステティシャンの話に
夢中だった。
エステティシャンの話を
聞きながら
拓哉が私との出会いで
180度変わった事は分かった。
エステが終わり
私はホテルの探索をした。
拓哉のお父さんの偉大さも
分かった。
庭の花壇を見て私は涙が溢れた。私の大好きな
タンポポが花壇に植えられていて花壇の名前は

『愛花壇』

となっていた。
涙は止まることをしらない。
お母さんの
花壇を作ってる姿が思い描けた。私は部屋に戻り
窓から見える景色を
ずっと眺めながら
色んな事を思い出してた。
拓哉が帰宅したのは深夜だった。夜の夜景は絶景だった。
拓哉が後ろから抱きしめ

「こうしてるだけで幸せだ」

拓哉はそのまま
熟睡してしまい
寝てる拓哉の
髪を触りながら
こう呟いた。

『ダーリン愛してる』




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