好き。 ~短編集~


ガチャリ

少し静かにドアが開く。


矢内先輩だ




「要ちゃん、用事って何かな?」




切ったばかりの短髪を落ち着かないのか触りながら首を傾げてくる。



とうの私と言えば、緊張して言葉がなかなか出てこない。

とりあえず手紙を、


「矢内先輩、て、手紙を」

「ん?誰から?」


先輩が受けとって笑う。
あ、名前書くの忘れてた(汗)


とっさに声を出そうとする

けど、それはさえぎられて…


「要ちゃんからのラブレターだと嬉しいな~」


何てふざけて言うから赤くなる。





それをみた先輩が妖艶な笑みを浮かべて





「本気だよ…?要ちゃん、好きだよ」




って言って私を撫でた。







後日談


先輩と付き合いはじめました。

あと、矢内先輩は転校せずに1人暮らしするそうな…





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