S-exchenge
真っ正面から見る形になっている俺にはハッキリと見てとれてるんだけどな。


まぁ、俺がこの教師を指導する立場なら、もう既にかなりの指導事項で閻魔帳が埋まってる頃だろうからな。


ま、今はとりあえず俺はイイケド。


心の中で肩をすくめて、俺は素直に頷いてみせるとチビマル教師の後について職員室を出た。


「大地くんは海外子女なんだね?
僕は日本から一歩も出たことないから、英語を話せるなんて羨ましいかぎりだよ。」


階段を上がって廊下を進む間の沈黙に耐えられないのか、そんな事を話し掛けてくる。
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