S-exchenge

しかし。


俺のその認識はやっぱり甘かった。


その日の午前中、何度かの休み時間を、俺は前の席の可愛い子ちゃんと一緒に女子達に囲まれて過ごすはめになった。


とは言うものの、休み時間ごとに囲まれているのは物珍しい季節外れの転校生の俺で、可愛い子ちゃんの方は逃げ損ねて、輪の中に閉じ込められたって感じだったけどな。


「ね、前の学校ってどこだったの?」


「好きなタイプの女性ってどんな感じ?」


どこにいっても女子達から出てくる定番の質問に、俺は少し面倒と思いながらも一応、答えていた。
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