虹色の騎士団
眠りにつく子供が、
よくされてるみたいに。

何も言わずに、

ゆっくり

背中をポンポンされながら
抱きしめられて…。


ようやく少し落ち着いてきた…。


「なあ…未来。」

「はーい…、
なぁーにー…?」


「…あれってさ、大人のキスだろ?」


小さな笑い声が、頭の上から聞こえる。

「…日向はー可愛い言い方するねぇ…。」

背中にあった手が
頭の後ろに移動して撫でられる。

「あれはねー、
大人が ちょっとえっちな気分の時にする、ちゅーだよ。」

ちょっと、え、えっちな時…?

と、言う事は…。

「…もっと凄いキスが
あるって事なのか…。」

うーん…

キスの種類が
そんなに色々あるとは……。

…確かに今されてたキスは、先生達がしてたのとは違ってたけど…。

「………日向、
それ、ぼくの事、誘惑してるのー?」

「ち!違うっつーの!」

焦って
胸から顔を離すと、
未来と目があった。

< 180 / 786 >

この作品をシェア

pagetop