虹色の騎士団
「………。」

未来が、急に黙ってベットに腰を下ろす。

「未来?」

「…怖かったね、日向」

首の包帯を、そっ…と触る。

「ぐったりとしてる日向を見た時は…、

ぼくも皆も、おかしくなるんじゃないか、って位、
日向を心配したよ…。

ホントに無事で良かった…。」

未来は、泣き出しそうな顔で微笑む…。

「でもね…日向。

もう心配ないから、笑って…。

日向が元気にならないと、香澄も元気にならないよ…?」

「兄貴が…?」

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